公共図書館で働く視覚障害職員の会(なごや会)
2019年6月、「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」(読書バリアフリー法)が施行されました。同法は「視覚障害者等」の読書環境の改善に関する基本となる理念とさまざまな施策を示し、それを実現するための方向性を明らかにしています。その中で障害当事者が同じ障害のある人の支援を行うことを「ピアサポート」と位置づけ、その重要性も明確にしています。
これを受けて公共図書館で働く視覚障害職員の会では「ピアサポートができる司書等育成研修会」を開催することとしました。
研修会は2日間の日程でオンライン(Zoom)で行います。参加費は無料です。ウエブ環境のある職場や自宅での参加、1日のみの参加も可能です。
1日目は障害のある図書館職員だけではなく、公立図書館等の職員をめざしている視覚障害者とその関係者、図書館に視覚障害者の採用を検討されている自治体関係者の方にもご参加いただきたい内容になっています。
2日目は、すでに視覚障害者への読書支援をされている現役の視覚障害のある職員、公共図書館や点字図書館等の職員を対象とした、スキルアップ研修となっています。また、このテーマに関心のあるその他の方にもご参加いただけます。
読書バリアフリー法がめざす、視覚障害者等が自由に読書のできる環境を実現するための第一歩として、ぜひ本研修会にご参加くださいますようご案内いたします。
●1月25日(月)
12:00〜 Zoom入室開始
司会:佐藤聖一(埼玉県立久喜図書館、日本図書館協会 障害者サービス委員会委員長)
13:00〜13:15 開講式・オリエンテーション
13:15〜13:55 基本研修1 視覚障害者等の読書環境に係わる法・制度等の基本
(著作権法、郵便法、マラケシュ条約、読書バリアフリー法等)
講師:杉田正幸
(国立国会図書館、日本図書館協会 障害者サービス委員会 関西小委員会委員長)
13:55〜14:35 基本研修2 視覚障害者等の読書を支えるツールの基本
(障害者用資料、機器等)
講師:松井 進(千葉県立西部図書館、公共図書館で働く視覚障害職員の会事務局長)
14:35〜14:50 (休憩)
14:50〜15:30 視覚障害者が公共図書館で働く意義と目的(歴史、現状報告を含む)
講師:服部敦司(枚方市立中央図書館、公共図書館で働く視覚障害職員の会代表)
15:30〜16:50 パネルディスカッション
「いま、なぜピアサポートなのか−未来へ向けてのメッセージ」
パネリスト:基本研修1、2の講師、服部敦司のほか、尾崎 栞(埼玉県立久喜図書館)、中山玲子(日野市立中央図書館)の2名が加わり、視覚障害職員の現状や課題について討論し、図書館の障害者サービスにおける障害当事者の存在の重要性と今後の可能性について考えます。
16:50〜17:00 まとめ 服部敦司
17:00 (終了)
●1月26日(火)
・申し込み方法:以下の(1)〜(6)の事項をご記入のうえ、申込みアドレス宛にEメールにてお申込みください。件名は「ピアサポート研修申し込み」としてください。
・締め切り日:2021年1月10日 ※定員になり次第締め切りとさせていただきます。
(1) お名前(ふりがな)
(2) 所属
(3) 連絡先メールアドレス(研修案内や招待メールの送信先)
(4) 参加を希望する研修(以下のひとつをご記入ください)
「2日間(全日程)」「1日目のみ」「2日目のみ」「部分聴講」
※部分聴講はどこに参加していただいても結構ですが、2日目にグループワークをする場合、グループワークにはご参加いただけませんのでご了承ください。
※2日目の研修については事前に参加者に機器操作の習熟度に関するアンケートを実施する予定です。ご協力のほどよろしくお願いします。
(5) 資料の種類(活字版、点字版、拡大文字版、テキストデータ版のいずれか)
(6) 主催者への希望・連絡事項
・申し込みメールアドレス: kenshu@nagoyakai.com
・問い合わせ先:公共図書館で働く視覚障害職員の会(なごや会)事務局
Eメール: jimukyoku@nagoyakai.com
以下の注意事項をご確認のうえ、ご参加ください。